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デジタル撮影に関する経費について

最近の出版不況を反映してか、デジタル撮影に関する経費について大手出版社でも問題になっているようだ。
デジタルカメラの使用料(レンタル代なども)、オペレーター代、カメラアシスタント代、画像処理代、出力見本やメディア代に至るまで、ほとんどの経費を支払うことができなくなるようだ。
アナログ時代には当たり前のように支払っていたフィルム代、現像代、(ネガ撮影の場合はベタプリント代やプリント代)を考えると、そこまで経費を削減しないとやっていけない出版事情が恐ろしくなる。
撮影料だって僕がフリーになった頃は、編集ページで3万のならび(¥33,333)が普通だったのに、今では1.5万の税込みが標準になっている。ましてやタイアップ料金などもどこかに消えてしまった。
デジタル機器はアナログカメラとは違って、10年も使える訳ではなく、がんばっても3年が限度で、カメラ一式の他にパソコンや周辺機器も同じサイクルで買い替えていかなければならない。
デジタルでは雑誌の仕事は現像、レタッチもカメラマンがすることになる。レタッチは程度にもよるが、カメラマンが写真のクオリティを上げようとすればするほど、撮影時間よりも時間がかかこともカメラマン以外は知るすべもない。いや、知ったところで知らんぷりを決め込むのだろう。
デジタル化によって、写真のクオリティはかなりの勢いで上がったと思うが、その反面カメラマンは割に合わない仕事になって来たように感じるのは僕だけだろうか?

Posted by nsp | | Comments (0) | TrackBacks (0) | 2008年08月21日

Macで追求するスピードとクオリティ

アップル - Proより抜粋

「ノート型の速いMacを待ち焦がれてましたよ」。こう語るのは、広告やエディトリアルでのファッションフォトを中心に活躍しているプロフォトグラファーの杉山宣嗣氏。大学在学中にプロのキャリアをスタートした杉山氏だが、写真集などでアーティストとしてのスタイルを確立しながらも、先鋭的なハイファッション誌からティーンズ誌に至るまで、手がける撮影は多岐にわたる。さらには著名なモデルや俳優の撮影、講演やテレビ番組のゲストコメンテーターなども務め、その多彩ぶりには驚かされるばかりだ。

幅広い分野で活動する杉山氏は、1ヶ月に誌面100ページ分以上もの撮影を行うことも珍しくないという。時には大手百貨店のファッションカタログを1冊丸ごと、しかもブランド別のテイストに合わせながら高いクオリティで撮り分けするなど、ハイレベルな仕事を的確にこなす職業フォトグラファーとしての実力も知られている。

スピードとクオリティ。それが多忙を極める杉山氏のワークスタイルを象徴するキーワードだ。「僕はもともと“早撮り”ではあるんですが、これだけの撮影量をこなすにはクオリティと効率性を両立できるフォトアプリケーションが必要ですし、それ以上にアプリケーションを十分に活かせるマシンが不可欠でした。それがMacだったんです」。

ロケの現場で待望されていたMacBook Pro

広告やファッション系には3000万画素クラスのデジタル中判カメラ、写真を大きく引き伸ばす必要がないエディトリアルなどでは35mmのCanon EOS-1Ds Mark IIを使用する杉山氏だが、いずれも撮影はカメラとMacを直接つないで行っている。Macを本格的に導入したのは画像処理用のPowerMac G4初期モデルからで、その後もMacを使い続けてきた。しかしある一時期、主にロケ撮影でWindowsのノートマシンを使用していたという。

「PowerBook G4の頃、35mmの撮影用アプリケーションの処理速度は、Mac版よりもWindows版のほうが速かったんです。それでもMacを使い続けたかったので、Power Mac G5を発電機ごとロケ現場に持ち込んで作業したこともありましたが、結局は効率を優先してWindowsのノートマシンを使っていました」。

しばらくはロケでWindowsマシンを使用しながら、PowerPC G5を搭載した高速なノートマシンの登場を待っていた杉山氏だが、アップルは2005年にIntelプロセッサへの移行を発表。その後、Intel Core Duoを搭載した待望のMacBook Proがリリースされた。「無骨なWindowsマシンはクリエイティブの現場では浮いてしまうんですが、仕方ないとあきらめていました。そんな時にMacBook Proが発表されたんです。もちろんすぐに購入しましたよ」。

Universal対応で撮影用アプリケーションが高速化

こうしてWindowsマシンから念願のMacBook Proに移行したものの、Intel搭載Macで動作するUniversal版の撮影用アプリケーションがリリースされるまでは、Boot CampでWindows版を使用していたという。現在ではPHASE ONEの「Capture One Pro」、LEAFの「Leaf Capture」、キヤノンの「Digital Photo Professional」「EOS Utility」といった中判カメラ/35mmいずれの撮影用アプリケーションもUniversal対応を果たしており、Mac OS Xでの一貫したワークフローに完全移行している。

「撮影用アプリケーションのUniversal版が、早い段階でリリースされたのは本当にありがたかったです。Boot Campを便利だと感じたこともありましたが、“Mac OS Xで動いたほうがいいに決まっている”というのが本音でしたからね」。Universal化によってMacBook Proでネイティブ動作するようになったアプリケーションは、従来のPowerPC版はもちろん、Windows版よりもあらゆる動作で確実に速くなったと実際の作業を経て杉山氏は語る。

「マシン性能が向上したのもあると思いますが、これだけ速くなったのは、カメラメーカー各社がアプリケーションをIntel Macにしっかり最適化させたからでしょう。今ではインターフェイス側の転送スピードが追いつかないくらいです」。

プロが満足できるMacBook Proのパフォーマンス

すべてのワークフローをMacベースに切り替えた杉山氏は、撮影現場でのMacBook Proのパフォーマンスに満足していると言う。
「とにかくMacBook Proの速さはダントツ。この薄さ、この美しさで、満足できるパフォーマンスを実現していることに驚嘆します。カメラからの転送やキャプチャーのレスポンスは速いし、表示スピードを重視しても撮影の現場ではMacBook Proが最速のノートマシンだと思いますよ。だからロケでもスタジオでもMacBook Proがメイン。現像や画像処理のような撮影後に集中して行う作業にはMac Proを使う場合もありますが、撮影ならMacBook Proで十分だと感じています。さらに高速になったIntel Core 2 Duoプロセッサ搭載モデルなら申し分なし、即買いですね」。

Apertureで表示環境を自由にカスタマイズ

ロケではMacBook Pro単体の環境だが、スタジオではMacBook Proに30インチのApple Cinema HD Displayなどの外部ディスプレイを接続し、デュアルディスプレイ環境で撮影を行っている。Macで統一された杉山氏の撮影現場は、まるでプレゼンテーションルームのようだ。

「スタジオではMac Proを使うこともありますが、ケーブルに足を引っ掛けて不意に電源を落としてしまってデータが飛んだりするのを防ぐ意味でも、基本的に撮影用としてはMacBook Proを使っています。撮影現場で画像処理をしたり、大量の現像処理が必要な場合はMac ProとMacBook Proをネットワークでつなぎ作業をします。アシスタントがいつでも問題なく操作できるように、ロケでもスタジオでも環境は揃えておきたいですからね」。

35mmでの撮影ワークフローではMacBook Proだけでなく、ポストプロダクションツールのApertureも欠かせない。MacBook Proに転送した撮影データを粗セレクトし、レーティングしてスタック。ルーペや比較機能を使って絞り込み、現像後に画像編集用のAdobe Photoshopへ渡すまでをApertureで作業する。最初のバージョンからApertureを導入している杉山氏は、自身のワークフローにおける重要性をこう語る。

「ファッション誌のような人物中心の撮影を行う場合、縦位置のカットが多くなります。そこでカメラからMacBook Proに転送したデータを、縦位置に回転して使える外部ディスプレイでチェックしているのですが、縦位置表示にちゃんと対応できるのはApertureだけなんですよ」。杉山氏は、デュアルディスプレイ(セカンダリビューア)の設定が豊富な点にも注目している。撮影内容に合わせて表示環境を自由にカスタマイズしたいという、プロフォトグラファーならではのこだわりや要望にもApertureなら応えられるわけだ。

プレゼンテーションにも効果的なAperture

デジタル撮影が広まったことで、フィルムが一般的だった時代に比べて納品までの期間は短くなった。こうした流れの中でも「Apertureが作業の効率化に役立っている」と杉山氏は言う。

「スケジュールの関係上、クライアントがその日に写真を確認しなければならなかったり、明日入稿とか締め切り間際の撮影でも、Apertureがあれば撮影したその場でスムーズにチェックしてもらえます。編集者やクライアントに見せたいカットごとに何枚かセレクトしてスタックし、外部ディスプレイに表示するんですが、データの読み込みや表示のレスポンスが抜群にいい。プレゼンテーションツールとしてもApertureは効果的なんです」。

なお、撮影データは最終的にAdobe RGBのTIFFフォーマットで編集者や印刷会社に納品される。色見本も付けてはいるが、カラーマネージメントについては広告のようにアートディレクターに一任することもあれば、エディトリアルでは細かく指定する場合もあるなど、仕事に合わせて関係者間で方向性を確認し合いながら行っている。

バージョン1.5でApertureは飛躍的に進化

Apertureのスタックやルーペを使いこなしながら、Automatorのスクリプトと連携した自動化処理も模索している杉山氏に、日本語に対応したバージョン1.5の感想を聞いてみた。

「バージョン1.5は、とにかく機能が多いのがいいですよね。新しいルーペ機能や現像の細かいオプション設定とか、まさにプロ仕様といった印象。表示スピードも上がっていますし、MacBook Proのパフォーマンスと組み合わせるとバージョン1.1からは飛躍的に進化したと言えるでしょう」。

プロ向けツールとしてのApertureを高く評価し、ワークフローにも実践的に取り入れているだけに、今後のバージョンアップや機能強化にも期待を寄せている。「Aperture 1.5は、内容的には2.0と言っていいほどのバージョンアップだと思います。それを考えると、次のバージョンにも非常に期待できますね。35mmの撮影ではすでに役に立っていますが、今後は中判カメラへの対応もお願いしたいところ。これが実現すれば、すべての撮影のワークフローをMacBook ProとApertureの環境に統一できますからね」。

Macが広げるフォトグラファーの範囲と表現

MacBook Proをベースに、撮影用のUniversalアプリケーション、そしてApertureを積極的に活用している杉山氏は、プロフォトグラファーとしてMacやデジタルのメリットを次のように語っている。

「デジタルに移行してからは、高いクオリティのまま仕事の量もこなせるようになり、フォトグラファーとしての“範囲”が広がりました。ファッションフォトグラファーの場合、活動のピークは5年から10年ですが、僕はデジタルやMacを早くから導入したおかげで、新しい感覚を研ぎすませ続けることができているんだと思います」。

さらに「撮影後の作業で写真のレベルを上げたり、よりイメージに近づけたりできるのもMacの良さ。Macの存在が、写真を自由自在にしたんです」という杉山氏。Macとデジタルが可能にしたスピードとクオリティは、フォトグラファーの活動をサポートするだけでなく、写真の新たな表現を生み出す原動力にもなっている。

Posted by nsp | | Comments (0) | TrackBacks (0) | 2006年12月04日

デジタルカメラの解像度

35mmタイプのデジカメでどのサイズまで印刷が可能ですか??なんて質問がでています。
杉山はこんな風に考えています。

アナログ時代もそうでしたが、35mmでB倍ポスターを入稿したことありますよね。
クライアントの要望、その写真の内容、テイスト等、によって、3900万画素中判にしたり、
35mmにしたりするのが、プロじゃないでしょうか。
1Dsマーク2で、B倍ポスター入稿したことも何度かあるし、ファインピクスS2proでビルボード入稿したこともある。
A4サイズのカタログで、3900万画素中判を使ったりもする。
130万画素携帯で、写真集だってできちゃう。
それぞれ目的にあっていれば、なんだっていい。
そう考えれば、デジタルであろうがアナログであろうが同じだと思います。
いい加減に使うという意味では決してありませんよ。技術と感性は絶対条件です。

Posted by nsp | | Comments (0) | TrackBacks (0) | 2006年08月04日

プロが選ぶこの1本

CANON EF LENS SPECIAL より抜粋

杉山宣嗣この一本/EF-S17-55mm F2.8 IS USM

大口径で開放F値2.8固定。使いやすいズーム域もいいね。

キヤノンのズームレンズは、昔からよく使っていました。ズームレンズとは思えない精度の高さが信頼できたからです。今回使ってみたEF-S17-55mm F2.8 IS USMも、期待を裏切ることはありませんでした。
今回はEOS 30DとEF-S17-55mm F2.8 IS USMを組み合わせて撮影に臨みました。まず、17mmから55mmというズーム域が非常に使いやすかったですね。
EOS 30Dの撮像素子はAPS-Cサイズなので、焦点距離は1.6倍になります。35mmフォーマットに換算すると、焦点距離は27mmから88mmになります。ふだんの撮影で、もっとも頻繁に使う標準域をカバーしてくれるんです。
大口径で、最小絞り値がF2.8ということもポイント。F値が2.8と明るいので、ファインダーがとても見やすいです。
EF-Sレンズシリーズで絞り値が固定なのは、このレンズが初めてですよね。プログラムで撮っているときは気にならないのですが、マニュアルで撮るときは、固定の絞りの使いやすさを実感しますね。

この1本があれば、ほかのレンズはいらない

EOS 30Dとの相性もいいこのレンズは、EFレンズシリーズのLレンズにも匹敵するとクオリティがあると感じました。自分なりにテストしましたが、広角側のゆがみがほとんどなく、素直な描写が得られます。周辺光量の落ちも、きわめて少ないですね。
ぼくは単焦点レンズへのこだわりって、そんなにないんですよ。瞬間的な判断で、さっとズーミングして撮れるのは、やはり便利。その代わり、撮影のときには自分もよく動き回ります。それに加えてズームの機動力が、撮影を助けてくれるんです。
いいレンズであれば、ズーム1本でも十分に仕事ができます。EF-S17-55mm F2.8 IS USMが1本あれば、オールマイティに使えます。価格的には決して安くはないですが、安価なレンズを何本もそろえるなら、このレンズが1本あればいい。これから写真を本格的に楽しもうという人には、ぜひすすめたいですね。

デジタルだからこそ頼りになる IS (手ブレ補正機能)

EF-S17-55mm F2.8 IS USMには、IS(イメージ・スタビライザー=手ブレ補正機構)が搭載されています。ISの効果はすごいですね。手持ちでも、ぶらさず撮ることには自信はあるほうですが、ここまで止まってくれるとは驚きですね。
たとえば、スタジオでこちらに向かって歩いてくるモデルを、ぼくも後ろに下がりながら、連写で撮ってみました。光源は室内のふつうの照明だけ。シャッター速度は1/30秒程度でした。そんな条件にもかかわらず、ご覧のようにぴたっと止めて写すことができたんです。
以前は、モデルに「動いている雰囲気で」「歩いている感じで」とポーズを要求していました。でも、ポーズだけでは不自然なことがあるんです。手ブレを抑えてくれるISのおかげで、モデルの自然な動きをいい感じで撮れますね。
フィルムの時代は「オレは1/8秒でも手持ちでシャッター切れるよ」なんて威張る人がいましたが、デジタルでは、まず無理。とくに高画素のカメラになるほど、ちょっとした手ブレの影響を受けやすいんですね。100%に拡大するとすぐわかります。でも、IS付きのレンズなら、厳しい条件であっても、精度の高い撮影を可能にしてくれるはずです。

EOS 30Dにもベストマッチな標準ズームとしてすすめたい

EF-S17-55mm F2.8 IS USMとEOS 30Dの組み合わせで、何を撮ったら楽しいかな。そう考えたら、まずはスナップ写真。街歩きしながらの撮影には、最高の組み合わせでしょう。
ほかにもカメラはたくさんありますが、ハイスペック機になると、「よし、撮るぞ!」という、ちょっとした気合いが必要になるんです。露出が気になって、いちいちヒストグラムを見ちゃったりね。
だからスナップには、EOS 30Dが気分的に手軽でいいですね。カメラバッグではなくて、ふつうのバッグにポンといれて、いつでもどこでも持ち歩く。いい場面に出会ったら、さっと取り出して、パシャパシャッと撮る。この手頃さがすごく楽しいですよ。
ほかのカメラとレンズだったら、こんなに楽しんで撮影することはできなかったと思いますよ。EOS 30Dだから、感覚として「良い加減」に撮れたんです。

自分の感覚に素直に反応、撮ることが楽しくなる楽しいレンズ

「良い加減」に撮れるというのは、つまりこういうことです。
広告の撮影やアーティストの撮影の場合は、事前に「完成」を決め込んで撮影に入るのが通例です。ほしいイメージを決めていることが多いので、基本的には現場で無駄なカットを撮ることはありません。
でもこのレンズとEOS 30Dで撮っているときは、ぜんぜん違った。なんでもいいから目にとまった瞬間にシャッターを切る。そういう撮り方に変わったんです。画角や露出を考える前に、まずシャッターを切る。「ただ押すだけで確実に写る」と信頼しているから、感覚だけで撮れたのだと思います。
今回、EOS 30Dのカタログに掲載する写真を撮るため訪れたオーストラリアは、20代のころ何年か住んでいたこともある場所。知っている場所って、ふつうは感動が薄いですから、あまり撮らないものですよね。でも、今度のロケでは撮りまくってしまいました。そういう自分が、うれしかったですよ。

写真を撮る楽しさ、原点に立ち返らせてくれた

「はっ」と思った自分のひらめきを大切にする写真の撮り方ができる。出合い頭に、瞬間的な判断で撮る写真って、やっぱり面白いんですよ。ふだんの仕事ではコンセプトなどを緻密に考えて撮影しているので、ハプニング的に撮れる楽しさって、しばらく忘れていた感覚でしたね。
「おれ、写真好きなのかも……」と、ひさびさに思いました。だからすごく楽しかった。これからプロになろう、写真がうまくなろうという人にも、このレンズで写真の楽しさを存分に味わってもらいたいですね。
写真がうまくなるには、とにかく数を撮らないと。だからデジタル時代に写真を始める人は幸せですよ。レンズはEF-S17-55mm F2.8 IS USM、カメラはEOS 30Dで出かけていって、毎日写真を撮っていれば、絶対にうまくなりますよ。

Posted by nsp | | Comments (0) | TrackBacks (0) | 2006年06月30日

PHOTO IMAGING EXPO/Canon

Canonのブースでのセミナーは『30Dではじめる人物写真』
EOS 30Dのカタログ撮影を行った時の作品を紹介すると共に、その時のエピソードを話す。
被写体とのコミュニケーションを通して、写真を撮る楽しみやその時のテクニックを紹介し、EOS 30Dの機動性や高レスポンス性を、軽快な人物撮影で実践する。
という内容でやりました。

Posted by nsp | | Comments (0) | TrackBacks (0) | 2006年03月25日

PHOTO IMAGING EXPO/Adobe

『実践!Photoshop CS2活用術とアドビが提案するデジタルイメージングツール』ということでのトークショウ/セミナーでした。おかげさまで、500名収容できるホールがほぼ満員になり主催者側も大喜び。やれやれライブはなかなか大変ですぅ。

seminar

Posted by nsp | | Comments (0) | TrackBacks (0) | 2006年03月23日

CPS NEWSより

CPS NEWSより抜粋

昔、雑誌で見た海外フォトグラファーの不思議な写真。それがデジタルの原点でした。

 コマーシャル、ファッション誌などの世界で、活躍する杉山宣嗣氏。杉山氏の目をデジタルフォトの世界に向けさせたのは、自身も活動していた海外のファッション界の不思議な写真だった。「10 年ぐらい前に海外のDCブランドの写真などで、どうやって撮ってるんだろう? という写真を見かけるようになりました。それがデジタル技術を使ってレタッチしたものだったんです。単なる合成とかプリントテクニックとも違う不思議な写真に見えました。」
 自身の活動経験から海外にネットワークを持つ杉山氏は、ある時、海外のレタッチャーと知り合い、メールをやりとりしながら、テクニックを学んだという。「やりとりの中で海外、とりわけアメリカの状況が進んでいることがよくわかりました。遅かれ早かれ日本にもこの技術が入ってくると思い、自分でもやろうと決意したわけです。」
 ネガやポジをスキャンし、デジタル処理をするところからはじまった杉山氏のデジタルフォト。もちろん、この時点はまだまだ過渡期だった。「プリントの手焼きでは一晩かけても思った通りに上がらなかったり、コストに見合わないこともよくありました。でもデジタル化することで、思い通りのものが出来ることがわかったんです。デジタルレタッチの利点は、“ 戻れる”、“止められる”、“ 同じものができる”の3つ。そして、自分が納得するまで“どこまででもできる”ことも挙げられます。暗室作業から比べると飛躍的に変わりましたね。ただ、この時点ではまだまだ問題が多かったのも事実です。」問題とは、スキャニングすることによる画質の劣化と「アシスタントがスキャニングデータのゴミ取りに時間をとられて現場に行けないこと(笑)」だったという。

人物撮影に必要な条件を満たしたEOS-1Ds Mark II。撮影の90%がデジタルに。

 自らを「新しもの好き、流行好き」と称する杉山氏。しかし大半の撮影をデジタルカメラで行うようになったのはここ2年ぐらいのことだという。「デジタルバックタイプのカメラを使っていたのですが、これだとコスト的に見合わない撮影がありました。そうかといって、35ミリタイプでは満足できるカメラがなかったのですが、EOS-1Ds Mark II が出たことで状況が変わりましたね。」杉山氏の仕事の中心となる人物撮影に必要な解像度、スピードなどの条件を満たした35ミリタイプのデジタルカメラがEOS-1Ds Mark II だった。
 「このカメラを使うことで、僕の仕事の90%はデジタルになりました。デジタルカメラで撮影して、PC上でセレクト、レタッチして、完成したデジタル画像として入稿する、というワークフローが確立したと言えますね。」デジタルへの移行には何のためらいもなかったという杉山氏。「新しい技術が登場したら、それが自分の仕事に活かせるかどうかを検証します。もちろんプロですから、コストパフォーマンスも考えて。それが使えるのであれば、積極的に使っていくのが僕のスタイルですね。デジタル技術は写真のレベルを上げ、表現方法を拡げていくものだと思っています。」

 たとえば、前ページの黒人女性の写真では、肌の質感を整えているという。「人の肌は均一の質感や色ではないので、その部分を修正しています。キレイなものをよりキレイにという感じですね」と語る杉山氏。デジタル技術を積極的に使っているが、できる限り合成は避け、自然な仕上がりを目指しているのも事実だ。
 本号の表紙では、著名なクリーチャー作家による実物大の造作を用い、合成は必要最小限に留めている。「この写真で合成したのは、造作の奥の部分と光、そして中の人物だけです。できる限りアナログ的な手法にすることで、自然な感じになるようにしています。“何でも後からデジタルで”というのは出来上がりに不自然さが残りますから。」安易なデジタル処理とは距離を置くのが杉山氏のスタンスだ。
 
人物撮影の最大の魅力は被写体とのコミュニケーション。

 「会話が成立するもの、自分で動くものが好き」と語る杉山氏。被写体とのコミュニケーションが人物撮影の魅力であり、それこそが良い写真のために必要なことだという。「写真を撮るという行為は、自然じゃない状態です。撮られる側は、撮られることを意識しています。表情にしてもポーズにしても“やらせているもの” なのです。その中でより自然な表情や動きが欲しいと思ったら、良いカタチでコミュニケーションをとることが重要ですね。例えば、嫌そうな顔を撮るには、本当に嫌なことを言ったりもします。」また、風景写真でも人の存在を求めるという。「風景でも点でもいいから人物が入っているものじゃないとダメですね。人のいた痕跡でもいい。」
 人物撮影やそのためのコミュニケーションの前に“人が好き”ということが窺われる話だ。人の表情、雰囲気、質感。その場の空気までも思い通りのトーンに変えていく。デジタル技術の可能性とともに杉山氏の仕事の幅と奥行きはさらに拡がっていく。

Posted by nsp | | Comments (0) | TrackBacks (0) | 2005年12月25日

コマーシャル・フォト2月号より

コマーシャル・フォト2月号より抜粋

今回は、デジタル一眼レフカメラで撮影し、短時間に効率良く画像をチェック、使用カットを決定、すばやく画像処理を行なうワークフローを紹介する。
「ファッション雑誌の撮影は、衣装やヘアメイク、シチュエーションを変えて、大量のカット撮影するため、短時間にOKカットが決められるかが勝負」と杉山さんはいう。
そのためには撮影後にすぐに全カットのデータをある程度の大きさで表示し、編集者、スタイリスト、ヘアメイク等が確認できる環境が必要になる。
 杉山さんの場合、キヤノンEOS-1Ds Mark2をWindowsノートPC+Digtal Photo Professionalのパソコン接続と、最速SDカードとのバックアップ同時記録撮影をしている。撮影画像の確認は、高速表示で知られるブラウザソフト「フォトのつばさ」を使用。(DPPはマシン性能が同程度の場合、MacよりもWinの方が高速で動作する。)
「いろいろとソフトを試してみましたが、現場でRAWデータを高速表示・拡大表示できるブラウザソフトで確認し、Photoshopによる現像処理を組み合わせることで効率的なワークフローになりました」
 撮影現場では時間を無駄にせず、OKカットが決まったら撮影は終了。事務所に戻り、OKカットをAdobe Bridgeで確認後、Camera Rawですぐに現像処理。雑誌の撮影では、なるべく撮影現場で完成度を高め、肌の処理以外はほとんど画像処理を行なわない。画像処理したデータは、すぐにデザイナーにレイアウト用小データをサーバー経由で転送、入稿データは、色見本プルーフをつけて納品する。
 最近、杉山さんが肌の画像処理に愛用しているのが「Noise Ninja」というソフトだ。まだ英語版しか手に入らないが、カスタマイズ、バッチ処理でき、効率良く肌の画像処理を行なうことができるので、重宝しているという。

Posted by nsp | | Comments (0) | TrackBacks (0) | 2005年12月20日

フルデジタル撮影

ファッションカタログで、撮影から印刷までフルデジタルの仕事をしました。今までもデジタルカメラを使った撮影はしてはいましたが、ファッションカタログで、すべてをデジタル作業で完結させ、デザイナーの関与がなく印刷所にデータを納品するという形は始めてでした。
スタジオ撮影では2200万画素のリーフバレオ・デジタルバック(645カメラ本体の価格を除いても400万円もするんです)を使い、ロケ撮影では35mmタイプの820万画素のキャノンEOS-1D Mark IIを使いました。
リーフバレオの方はポスターサイズに対応したファイルサイズで、シャッターは約1秒間隔でHDがいっぱいになるまで撮影できます。EOS-1D Mark IIの方はA3サイズ(僕的にはA4サイズ強かな?と思ったりしています)に対応したファイルサイズで、約8.5コマ/秒の連写がバッファがいっぱいになるまでできます。僕の場合スポーツ写真を撮るわけではないので、こんな連写はしないので、ほぼHDがいっぱいになるまでバッファのために止まることはありませんでした。
撮影後、すぐに写真のセレクトをし、翌朝にはセレクトしたカットのピクトロで出力したコンタクトプリントをクライアントに渡します。もちろん僕の場合は写真のレタッチも自分の事務所でしますので、カタログの使用カットはすべてコントロールされた写真に作りあげます。僕とアシスタントは3日間の撮影で約5日間は不眠不休の作業になってしまいます。
プロフェッショナルの世界でもデジタルカメラもいよいよ実用の段階に入ってきました。
デジタル化はますます進んできますが、デジタル機器は1年経てば、次の世代のものに変わっていくのと、プロ用機材は値段が半端ではないので、お金がいくらあっても足りません。今までカメラマンはポジで撮影する場合は現像所におまかせすることで撮影段階で仕事が終わっていたのに、撮影後もすべてカメラマンがやらなければなりません。
デジタルはフィルムや現像をするわけではないので、「環境にはやさしい」のですが、「人には厳しい」と思う今日この頃です。

Posted by nsp | | Comments (0) | TrackBacks (0) | 2004年10月03日

最近のデジタル事情

そうそう、杉山は最近暗室には入りません。プロ用のフィルム・スキャナも購入し、今はプリントは全てデジタルです。もちろんアナログのいいところもいっぱいあるのですが、細かい部分までコントロールするにはデジタルの方がいろいろと便利なのです。プロ用のデジカメも僕の撮影に対応できるようになるのも時間の問題のようです。何年か後にはフルデジタルになることは間違いないです。これからカメラマンを目指す人は、絶対デジタルの勉強もしてほしいと思います。

Posted by nsp | | Comments (0) | TrackBacks (0) | 2001年08月11日

デジタルフォトへの道

「デジタルフォトへの道」なんて書くとちょっと偉そうなんですが、良く「いつ頃からデジタルをはじめられたのですか?」っていう質問をいただきます。
実は何年か前に日本コロムビアからCD-ROM写真集『LOVERS』というのを出していまして、それは僕の撮った外人、日本人カップルの写真に松任谷由実さんの楽曲をつけたCD-ROM写真集なんです。
さすが音楽業界の方達はデジタル化が進んでいまして、同じ部署でCD-ROM制作だけでなくホームページ制作もしていて、グラフィックデザイナーの方もすでにMacで作業をしていらっしゃいました。で、画像処理なんかもMacでしてるんです。
それとCD-ROM写真発売と同時期に日本コロムビアのホームページ内に杉山のサイトを作ってくれたんです。今のこのホームページはそこからの発展系?(コロムビアにあった時の方がアーティストっぽくてカッコ良かったかも?)当時カメラマンでホームページを持っていたのは、(それも本格的なもの)杉山が初めてだったのかもしれません。
そこからデジタルフォトやホームページにはまっちゃったんです。コロムビアの方々に会わなければ、デジタルフォトに開眼するのももっと遅かったと思います。

Posted by nsp | | Comments (0) | TrackBacks (0) | 2000年12月15日

「どうやって若くしてプロになったのですか?」Part2

昨日の続きです。

その当時、最年少で日本広告写真家協会会員になる。(これもちゃんとした入会年度がわからなくなってしまってるので、今度協会に行って調べてきます)会合などに参加すると、いっぱい著名な写真家の方々がいたので、いつも緊張していたのを覚えている。
1986年に初の個展「SPIRITUAL MOMENT」(卒業制作から始まって、写真雑誌で連載していたシュルレアリスムのヌードシーリズ)をコダックギャラリーで開催。(当時は銀座並木橋の路面にあり、メーカー系のギャラリーではダントツの人気があった)
実は開催の前に友人のオーストラリア人のイラストレーター(オーストラリアではかなり有名だった)を訪ねて、1ヶ月程機材とBOOKを持って遊びに行っていたのです。彼の紹介で現地のファッション雑誌の仕事をさせてもらい、その仕事を気に入ってくれた日本人びいきの出版社社長の「ビザの世話をしてあげるから、うちにこないか?」の一言で、オーストラリア行きを決めたのです。で、写真展開催の挨拶のときに集まった人にオーストラリア行きを宣言し、開催終了1ヶ月後にはオーストラリア、シドニーに旅経ちました。
1年程はシドニーのローカルの仕事だけをしていたのですが、オーストラリア建国200年があり、現地の経済も発展し、日本でもオーストラリアブームがやってきます。日本では杉山がコマーシャルフォト誌の巻頭特集に掲載され、オーストラリア特集をする雑誌や、広告の仕事がどんどん増えて行きました。ターザン、流行通信、ハイファッションなどの雑誌、PARCOやCASIOの仕事、オーストラリア政府観光局の大キャンペーン広告なども担当した。(日本はバブルのまっただ中)
永住権を取得したのを期に現地の有名レップに所属したのでローカルの仕事では、エル、コスモポリタン、ハーパスバザーなどの雑誌もこなしました。
約5年滞在の後、帰国。人物・ファッションを中心とした広告・雑誌の分野で日本での活動を再開しました。
1993年から1997年の間には、オーストラリアでの仕事をまとめた写真展や撮りおろししたカップルの写真などで、立て続けにPARCO、高島屋などで個展を開催、写真集を出版しました。
1997年からは「中山秀征の写せっ!」(フジテレビ系列)などのTV番組にもレギュラー出演。同年、日本コロムビアよりCD-ROM写真集「LOVERS」発売。それを期にホームページを作り、デジタルフォトを導入。

こんな感じで現在に至っているのですが、振り返ってみると、何かのお導きのようにラッキーなことが続いています。でもいつも自分の指針にしていることは、「ひらめきを大事にし、すぐに行動する。」「あきらめずに、継続する。」ということと、「何にでも感謝!」

Posted by nsp | | Comments (0) | TrackBacks (0) | 2000年11月27日

「どうやって若くしてプロになったのですか?」Part1

う〜ん、突っ込んできますねえ。あまり具体的に書いちゃうと「杉山って、ただラッキーなだけじゃん!」って言われそうで怖い。(笑)
まあ、でもほとんど同じような質問を毎回されることが多いから、インチキ自叙伝みたいだけど自分の半生(反省?)も含めてかいつまんで書いてみます。

岐阜の田舎で育ったヤツがマグレで日大芸術学部の写真学科に合格しちゃったので、上京したんです。東京は田舎では体験したことがないような毎日でした。大学には芸能人もいっぱいいるし、先輩や東京人はみんなかっこいいし、何でも知っている。で、写真学科と言えば、写真キチガイがいっぱいいて、なんかのフォトコンに入賞したヤツとかが結構いて、話している写真用語が杉山にはまったくわからない。まあ、写真やカメラのことをほとんど知らない田舎者には、カルチャーショックと自身喪失の毎日でした。
で、こんなことではイカンと奮起して、自分にためになりそうな先輩を見つけては金魚のフンのようにくっついていました。某有名作詞家の甥っ子の先輩には写真のことやら芸能界のこと、いけない遊びまでしっかり教えていただきました。ただいつも強く思っていたのは、とにかくいろんな人に会い、何かを吸収しようというハングリーさと、すぐに実行する、それも徹底して。すべての経験を写真に繋げる。
大学2年生くらいになると1年をどう過ごしてきたかが、はっきりと表れてきました。入学当時のただの写真キチガイではなく、本当に一生懸命写真をやってる連中が頭角をあらわしてきました。ライバル心は隠しつつもあいつには絶対負けない、信念ですね、これはもう。写真作家の大坂 寛さんなども同級生でライバルだね。
そうこうしているうちに、自分も頭角をあらわすことになります。まあ、女の子と付き合えば、その子はもちろん僕の専属モデル。撮りたいもの何でも撮っちゃいます。(ちょっと危ない発想ですが..)大学2年の終わり頃には50人近くの女の子のヌード作品持ってましたから。
また、原宿のカフェに行っては外人モデルを英会話の本を片手にナンパし、写真を撮らせてもらう、なんてこともしていた。いずれは海外に行きたいという夢なんかももっていましたから、英語と写真、一石二鳥??という具合です。
大学3年の時だと記憶していますが、その当時集英社が主催の写真大賞を受賞したことがあって、賞金の他にサントリーとのタイアップで副賞で、アメリカ、カリブ海豪華クルーズ、トロピカルキャンペーン!がついてきたんです。そのときに後の『楽園』で木村伊兵衛賞をとった有名写真家の三好和義さんも同時に受賞して、一緒に撮影旅行に行ったんです。その当時から彼は日大にはいないタイプのとてもすばらしい写真を撮っていて、メラメラと燃えました。彼の方はライバル心なんてなかったかもしれませんが、杉山にとってはとても良い刺激でした。やっぱりライバルがいないと何事もだめなのかもしれません。
その受賞をきっかけに集英社の「週刊プレイボーイ」「月刊プレイボーイ」「ヤングジャンプ」等のグラビア系の仕事が入ってきました。その当時、篠山紀信さんがその道で『激写』で大活躍していたので、流行ものが好きな杉山は、タレントさんとも仲良くなれちゃうし、一石二鳥??なんて、その道にのめり込んでいきました。
そういった仕事とは別に商業ベースのカメラマンとは違った写真作家も数多く出てきた時期で、大学の卒業制作はシュルレアリスムのヌード作品を制作しました。それが朝日だったか読売だったか忘れてしまいましたが、新聞に大きく掲載され(大学の教授が推薦してくれた)、その後グラビアとは違うシュルレアリスムの写真家としても、『写真時代』(アラーキーを排出した写真雑誌)などでも作家活動をしていました。JPSとかAPAなどもこのへんの作品で入選しています。世界的に有名な写真雑誌のZOOM(フランス版/日本版)、PHOTO(日本版)等にも紹介されるたのもその頃です。第一次写真ブームですね。(この頃は何人かの写真評論家の方に気に入られていた。)
その後、グラビア系の仕事でいろいろあって、グラビア系の仕事からファッション、広告の仕事に方向転換をします。
大学を卒業して1年目だったか2年目だったか、カメラメーカーのNIKONより杉山の撮影日記風の文庫本を出版。また「澪つくし」で一躍有名になった沢口靖子を起用したNIKONの大キャンペーン広告に抜擢されました。

ない頭でいっぱい書いちゃったから、疲れちゃいました。この続きはまた明日。
それにしても一石二鳥!、一粒で二度おいしい!が好きな杉山だということがわかりますね。

Posted by nsp | | Comments (0) | TrackBacks (0) | 2000年11月26日

「どうして写真の道を選ばれたんですか?」

「写真のもつ魅力は?」と言う質問を多くいただきます。

写真の道??
それ程よく考えた末での決断なんてものじゃないんですよ。カメラマンなんて仕事もいいかな?って言うくらいの気持ちでした。何となく美術系の大学にいきたいななんて思っていたんです。まあ、合格した大学が写真の学校だから、そこに入れば必然的に写真をはじめることになったということでしょうか?
だいたい岐阜の田舎で小中高をすごし、中高なんてサッカー部で、高校なんて国体選抜に入っちゃたものだから毎日毎日バリバリの体育系でした。だからかもしれないけれど美術系にはとても憧れてたりなんかして....僕の行っていた高校ってのが田舎では珍しく公立なのに美術科と音楽科があって、(そういえば映画監督の篠田正浩さんやアーティストの日比野克彦さんは同じ高校です。加納高校っていうんですけど。)「あいつら楽しいそう!」って思っていました。そんなもんです動機なんて。
僕も若い頃だったから、動機は単純だし、何も知らない田舎者って感じでしたよ。

大学に入ってから、負けず嫌いが幸いして、あれよあれよという間にドップリこの世界に入り込んだんです。人一倍、写真の事は考えていたし、写真も撮っていました。いくつか賞を取って、いろんな人と知り合ううちに在学中から仕事を始めちゃって、結構稼ぎが良かったので、就職がばかばかしくなってしまって、ず〜っとフリー。22才位の時には事務所も原宿、アシスタント付きになっていました。

写真の魅力??
なんだろう?自分がやってきたものが形に残る事かなあ?絵とか彫刻ななんてのもそうだけど・・・
自分を表現する?って言うほどではないけれど、なんだか、写真を撮るのは今でもすごく楽しいですよ。

あまり質問の答えになっていない感じがしますが、とにかく、他のアートよりは簡単に入っていけるところがいいんじゃないかな?

Posted by nsp | | Comments (0) | TrackBacks (0) | 2000年11月21日

写真に携わる仕事?


「私は今大学4年生で就職活動中です。ところで、私まだ就職に対してしっかりと考えられてません。
写真に興味があるのは事実だけど、ただコンパクトカメラで撮ってるだけ。
写真集は作って、(自分の写真をカラーコピーして作った写真集が6冊ほどある)
みんなに見せては「いいやん!」と褒められはするけど、それを売り込めることなんてできるわけない。アシスタントから始める、、というのはよく耳にしますが、
実際にそうなのでしょうか?私は京都在住なのですが、真剣に写真に携わって
いきたいのなら、東京に行くべきなのですか?写真に携わる、、ということで、私が考えた業種は
”印刷会社”なのですが、そこからの可能性はありますか?」


印刷会社にもよると思いますが、そこには写真部?のようなセクションがありますか?ないのなら、本当に写真をやりたいのなら、写真に直接ふれるところに行った方が良いと思います。カメラマン?写真家?としてやはり携わるべきだと思います。東京が一概にいいとは言えません。京都の事は良くわかりませんが、大阪にも写真部がある広告代理店やプロダクションはあると思います。

アシスタントから始めるというのが一般的ですが、僕は大学で写真を勉強?しましたが、学校は学校って感じで、友達作り以外はあまり為になったのかどうか未だに良くわかりません。それ以外は独学で、アシスタント経験も就職経験もありません。
何かの賞に応募したりしたことはありますか?僕の場合、いくつかの賞をとって、そこから仕事に繋がっていきました。
自分で作った写真集を友達だけではなく、プロの人に見てもらってください。それも一人じゃなく何人かに見せて下さい。カメラマンだけでなくアートディレクター、編集者、etc ・・それも有名な人!

「作品をまとめて自分だけの写真集を作ることはとっても重要なことです。」すばらしい!

なぜならば、 Hさんの写真を理解できない人もたくさんいると思います。
例えば、HIROMIXの場合、ホンマタカシという写真家が彼女の才能を見いだして才能を伸ばしてあげたから、今のようになれたのだと思いますが、もし、彼女の写真が解らない人だったら、今日の彼女はなかったと思います。
僕は関西の方でどなたが良いのか良くわかりませんが、いっぱいすばらしい人がいると思います。
そういった人を見つけるのも勉強になります。一度の連絡では会ってはくれませんが、何度も連絡すれば、あなたのやる気に負けて会ってくれます。僕も無名の時は1人の人に3ヶ月がかりで、10回以上連絡をとったことがあります。まずは、アポどりからがスタートです。

僕のところには、バンタンデザイン研究所(東京)の生徒(特別講師をしています)の他に、日本及び海外からのカメラマン希望者がメールを送って来てくれます。
先日は(もう、半年くらいになりますが)アメリカに留学中の女の子が日本の写真の賞(賞金50万?)をとりました。彼女とはインターネットを通じて、写真を送信してもらい、それについていろいろとアドバイスをしています。一月に一度は新作を作ってきます。あと、地方からも写真を見せに来てくれる子もいます。

写真家は何処の会社にいたとかじゃなく、あくまでも写真が良いかどうかです。自分の写真がすばらしければ、いつからでも仕事ができる職業です。それと才能があるけれど、努力が足りないって、人がほとんどだと言うことを忘れないで下さい。才能はあるんだけど・・・っていう人があまりにも多い。途中で投げ出したり、頑張れない人があまりにも多すぎる。
今の時代・・若い人?は、頑張れない人が多いからチャンスだと思います。頑張らなかった人と、頑張った人はものすごく5年後10年後に変わってきますよ、きっと。天才なんて始めからいません。アラキーも努力が生んだ天才です。

ちょっと堅苦しくなりましたが、あとは楽しく、明るく、です。

SHOOTING DIARYの98/4/13、99/4/23、25、99/8/21に関連した記事が書いてあります。

Posted by nsp | | Comments (0) | TrackBacks (0) | 2000年04月06日

フォトグラファーの日常?

フォトグラファーは、どんな1日を過ごしているのですか?と言う質問をいただきました。撮影が毎日あるわけではありませんが、それ以外にもやらなければならないことが、たくさんあるのです。
例をとって、杉山のこのところ10日間のスケジュールをお見せしましょう。かなりの重労働でしょ?ほとんどこんな毎日を過ごしています。主食ファースト・フードになっているような気がします。(笑)

(日)13:00 神楽坂、出版社集合。ヘア・メイク開始。
   15:30 出発。
   16:30 撮影現場到着。
   17:30 芝浦付近にて、雑誌Happie ファッション撮影、夜のシーンのロケ。
    |  
   21:30
   22:00 解散。
   22:30 原宿、現像所。
   23:00 帰宅。

(月) 9:00 恵比寿にあるスタジオにて、カネボウ旅の宿、役所広司さん撮影。
    |   
   14:00
   15:00 渋谷にて、打ち合わせ。
   16:00 赤坂、青山ロケハン。
    |
   19:00 六本木、現像所。
   23:00 事務所にて役所広司さん写真セレクト。
    |  
     1:00 
     1:15 帰宅。

(火) 9:00 恵比寿にて、打ち合わせ。
   10:00 大崎にて、打ち合わせ、ロケハン。
   14:00 聖路加、電通にて打ち合わせ。
   15:00 東銀座にて、アートディレクターと役所広司さん写真最終セレクト。
   16:30 紀尾井町にて、雑誌新規企画打ち合わせ。
   18:30 原宿にて、(水)の照明機材ピック・アップ。
   19:00 外苑前にて、伊勢丹オーディション、打ち合わせ。
    |  
   21:00 
   22:00 帰宅。


(水) 7:00 市ヶ谷、出版社集合。ヘア・メイク開始。
     9:00 原宿、ショップにて、雑誌PEEWEE撮影。
    | 
   11:00 赤坂、ブックショップにて撮影。
    | 
   13:00 (木)(金)のロケハン。
    | 
   17:00 事務所にてヘア・メイク開始。
   18:00 青山、クラブにて撮影。
    | 
   20:00
   20:30 原宿、現像所。
   21:00 六本木にて、打ち合わせ。
   23:00 帰宅。

(木) 7:00 RIMNETホームページのための撮影。
    |  恵比寿、代官山、渋谷周辺でのロケ。
   21:00
   21:30 原宿、現像所。
   22:00 市ヶ谷にて、PEEWEE副編集長と写真セレクト。
    | 
   23:30
   24:00 帰宅。     

(金) 7:00 RIMNETホームページのための撮影。
    |  恵比寿、代官山、渋谷、赤坂周辺でのロケ。
   19:00
       撮影時間延長の為、PARCOオーディションキャンセル。
   19:30 原宿、現像所。
   22:00 帰宅。Happie写真、RIMNET写真セレクト。
    | 
     2:00

(土) 9:30 原宿、現像所にて、カラープリント指示、立ち会い。
    | 
   13:00
   13:30 青山にて、伊勢丹のハウススタジオ、ロケハン。
   14:00 市ヶ谷にて、PEEWEE入稿。
   15:00 神楽坂にて、Happie入稿。
   16:30 六本木にて、(月)の照明機材点検。
   18:00 原宿にて、(月)の機材ピック・アップ。
   19:00 恵比寿にて、打ち合わせ。
   20:00 RIMNET写真セレクト。 
    | 
   23:00 

(日)13:00 原宿にて、打ち合わせ。
   14:30 事務所にて、ホームページ用写真スキャニング、データ修正。
    | 
   19:00 

(月) 9:00 青山ハウススタジオにて、伊勢丹ファッション撮影。
    | 
   21:00 終了
   21:30 六本木、現像所。
   23:00 帰宅。  

Posted by nsp | | Comments (0) | TrackBacks (0) | 1999年09月19日

ロケーションハンティング?

ロケーションハンティング(ロケハン)の重要性をお話しましょう。スタジオの撮影を除いては何処か撮影場所をいつも仕事の度に見つけなければなりません。特に雑誌の場合は写真の撮り方、撮影場所もカメラマンに任されていることが多いので、普段から撮影に使えそうな場所はマークしておくことが必要です。
実際撮影の依頼がきたら、その場所に再び下見に行き、カメラアングルや風景の切り取り方、モデルの立つ位置、太陽の位置関係(ライティングを考える)をしっかり調べ、場合によってはポラロイド写真も撮ります。何処の場所で何時にどう撮るかまで、しっかり頭にいれとかないと、太陽はアッという間に動いてしまいます。ロケの場合、天候と時間が勝負です。お日様を呼ぶ神通力も必要かもしれません。(笑)
下準備を撮影前に全てしっかりとしておくかどうかで、写真の善し悪しが決まると言っても過言ではありません。僕の場合撮影前に絵コンテが出来上がっていて、撮影当日はそのイメージを定着させる日といった感じです。プロの撮影に出会いがしらはまず、ありません。
恵比寿周辺の公園で撮影と言えば、時間が許す限りロケハンします。ちなみに恵比寿周辺の公園を大小合わせて10ヶ所は知っています。

Posted by nsp | | Comments (0) | TrackBacks (0) | 1999年08月31日

写真家の下で働きながら勉強したい??


Mさんからの質問。


「私は、大阪で写真の専門学校に行っています。でも、いろいろな理由で行って半年しか経っていないのですが、辞めなければいけなくなってしまいました。このまま大阪にいても仕方ないと思い、お金を貯めて東京進出を狙ってはいるのですが、果たしてそれが最善の方法なのか?  と、悩んでいる20歳の女の子です。」


僕は大阪の写真界のことが分からないのですが、写真をするのに大阪が悪いとは思いません。しかし大阪で写真を覚え、東京に出てきて人はかなりの人数になることは確かです。
東京のメリットは雑誌社がまず多いこと。また、広告の仕事も大阪に比べると多いと思います。また、写真を勉強するにも、レンタルスタジオも多いですからスタジオマンとしても、働きやすいだろうし、写真家も多くいますので、そのアシスタントになるのも良いでしょう。
ただし、写真家のアシスタントになる前に一年でもスタジオに勤めることを勧めます。というのは、Mさんはまだ写真のこと、写真界のことを良く知らないでしょうから、スタジオで同世代のいろんな人と接して、情報を得ることも大切だと思います。
わからないうちに、自分の写真とは違った写真家についてしまうと、辞めるときが問題になります。スタジオとは違って、やっぱり辞めますと簡単にはいかなくなることがあると思います。


「いろいろと考えてはみるのですが、一向にみえてきません。
考えるよりも前に進む事の方が大事だとは思います。
しかし、私にとって、大阪を離れるということは
なんだか、人生の分岐点なのか?いまは?? ってな程に考えてしまいます。」


大阪は自宅ですか?もしそうであれば、東京に出てくるのはよほどの覚悟を持って下さい。
下積み時代は、やはり金銭的にも精神的にもつらいことが多いと思います。それに東京は、自分の目指すことから遠のいてしまう誘惑も多いことでしょう。
とにかく、写真で生活していくのはこの不況の中大変だと思います。簡単なことでは、ありません。


「”写真家さんの下に着いて働きながら勉強したい”って言う
私の野望は、私さえ動けば「不可能」なことではないのでしょうか?」


人間には不可能なことなどありません。やる気と努力をすることを続けることさえできれば、できると思います。ただ、ほとんどの人が途中で挫折?いえ、放棄してしまうのが実状です。Mさんが、そうならない気丈な女性であることを期待します。

今回の質問に近い事が、SHOOTING DIARYの98/4/13、99/4/23、25に少しだけ書いてあるので参考にして下さい。

Posted by nsp | | Comments (0) | TrackBacks (0) | 1999年08月21日

フォトグラファーになるには? - 2

最近、フォトグラファー志望の人からのメールをたくさんいただくようになり、どうしたらフォトグラファーになれるでしょう?等の質問をいただきます。

現在大手会社のOLをしている方のメールから一部を掲載させていただきました。



「職業として写真を考えています。
でも、なにも始めていないでイメージで思っていることですので考えがすごく甘いことも分かっていますし職業としてやっていくのは厳しいのも分かっています。でも、いますごく自分が駆り立てられていて、今の私ならどんなことでもやっていける、がんばれる自信があるんです。」


一つの職業を極めていくには、ずっーと続けていくことと、いつまでもがんばる気持ちを持ち続けることが何よりも大切なことだと思います。やっていく途中には疑問や挫折等、必ず出てくるものですが、何がなんでも私はこうなるという信念を持って下さい。
人というものは、スタート地点はそれ程の違いはありません。はじめてからどれだけ写真を中心に生きているかというところで違ってくると思います。
今、写真家として成功している人のほとんどが、写真キチガイと言って良い程の人たちです。
結構、僕は体育系の考えを持っているので、心構えみたいなことばかり言ってしまいますが、僕のまわりには写真家を目指している人がかなり多くいますが、やはり飛び抜けていく人はそのあたりが、他の人たちとは確実に違います。

さて、本題の写真の勉強の仕方?ですが、大切なことは大きく分けると2つあると思います。
イメージ・トレーニング(感性を磨く)と、写真のテクニック(カメラや照明機材等の技術的なこと)の2つです。

イメージ・トレーニングは、とにかく、たくさんの写真や映画、絵などを見ることです。
見てきたものが記憶として残り、潜在意識の中に蓄積となり、あなたが写真を撮る時にあなたの感性にプラスαされて出てくるものです。日々、いろんなものを注視して下さい。

最近カメラが進歩してきて、技術的なことがなくても感性だけでもすばらしい写真が撮れることもあります。が、最初はそれだけでやってきた人も、やはり技術的な裏付けがないと、つまづいてしまいます。
というのは、せっかくすばらしいイメージが浮かんでも、それを表現するには技術が必要です。イメージを定着させる確かな技術も身につけていかなければなりません。
現在、すばらしい女性の写真家が多く出てきていますが、彼女たちも確かな技術を持っています。感性だけで撮っている写真と技術的裏付けがあるのとないのとでは、かなり写真が変わってきます。HIROMIXは感性だけで、写真を始めましたが、最近では技術面でもかなり勉強していると聞きます。

技術的な事、写真家というもの、を何処で勉強するかと言うことですが、はじめから生活を変えて、スタジオマンをするとか、誰か写真家の人に師事するとかもありますが、基本的なことを勉強するには、現在の仕事を続けながら、夜間の専門学校に行くということもいいですね。そこで、技術的なことだけではなく、同じフォトグラファーを目指す人の考え方、講師の方の意見等も知ることができると思います。もう少し写真の世界を知ってから、この世界に飛び込むのも良いことだと思います。

それと、写真関係の本もいろいろ出ています。技術的なことは玄光社のコマーシャル・フォトの別冊でためになるものが多く出ています。
また、写真を知る上で参考になる本では、僕が最近読んだものでは、河出書房から出ている、アラーキー、篠山さんの本などもおもしろいです。

僕の場合、日大の写真学科で写真の基本的な事を学びましたが(卒業したということで、実際にはあまり学校には行ってなかった)、本当のところは独学です。僕の頃は写真の本も現在のようにあまりなく、カメラも押すだけでは写らなかった時代ですので、何かの本で勉強しては、写真を撮り、スキな写真を見つけては真似をして撮るというような繰り返しだった記憶があります。とにかく人一倍、写真は撮りました。



「ファッションにとても興味があるのでファッションの写真を撮ってみたいです。あとは、ヌード写真も気になります。」


ファッション写真は、やはり洋服のことや流行のヘア、メイクのことも知っていなくてはなりません。
僕も、月に10冊は定期購読をしています。そちらも興味を持って、立ち読みでも良いですから、いっぱい見てください。ファッション写真には、ファッションと同じように流行があります。



「あと、人の日常も気になります。私の持っているお気に入りの写真集にWoman Before 10a.mというのがあるのですが」


僕もこの写真集は持っています。
写真というのは、ただ考えなしに撮っているのではなく、コンセプト(テーマ等々)をはっきりさせて、撮っていかないと、なんだか訳のわからないものになってしまいます。この写真集は写真の美しさもさることながら、企画力がものを言ってます。テーマを決めて撮りためるということが、僕は大切だと思います。

Posted by nsp | | Comments (0) | TrackBacks (0) | 1999年04月25日

フォトグラファーになるには? - 1

最近、フォトグラファー志望の人からのメールをたくさんいただくようになり、どうしたらフォトグラファーになれるでしょう?等の質問をいただきます。

現在公務員をされている29才の中部地方にお住まいの男性から、作品と手紙をお送りいただきました。
一部を掲載させていただきます。



「先生のHPの中で自分が撮りたい写真に近い写真家の下で勉強するのが最良の方法だと書かれていました。先生の下で勉強させていただきたいのです。」


写真拝見いたしました。が、実はこれだけの量の写真だけで、判断するのはとても難しいです。
アマチュア写真家としては、かなのレベルの写真だと思いますが、もう少しあなたの撮りたいテーマに絞った写真を、ある程度の量を見せていただかないと、評価をすることはできません。

xxさんの場合、今現在しっかりとした仕事につかれているのと、年齢的なことが問題になります。
現在の仕事を捨てて、まったく新しい事をするわけですから、とても大変なことだと思います。
xxさんは現在29才ですが、20才くらいの人と同じスタートラインから始めなければならないと考えてください。生活も今よりはるかに、苦しいものになることでしょう。

例えば、僕の事務所のことで言いますと、現在25才の女の子のアシスタントがいます。
彼女は写真学校には行っていませんでしたが、短大卒業後、美術系の専門学校を卒業し、写真をやりたくてレンタルスタジオ(僕が良く利用していたスタジオ)のスタジオマンとして2年半勤め、その後僕のところに来ました。もちろん、スタジオである程度の写真の技術的な事は理解してきています。
もし、仮にxxさんが僕のところに来るとしたら、その彼女の下で働くことになるわけです。この世界に年齢は関係ないのです。そして、xxさんには彼女たちより時間がありません。
彼女にしてもあなたにしても5年後にフォトグラファーとして生活できているかはわからないのです。現在は僕達の世界も不況です。
といっても、僕の知り合い(時々アシスタントをしてもらっていた)で、30才になってから東京に出てきて、レンタルスタジオでスタジオマンとして2年働き、その後、僕のところやYellowsの五味彬さんのところに手伝いにきていて、独立したヤツもいますので、本当は年齢は関係ないと思いますが…。
どちらにしてもかなりの覚悟と努力が必要と思います。

もし、本当にやる気があるのなら、スタジオマンから始めたらどうでしょうか。僕のところは現在、未経験者を雇う余裕がないのです。
レンタルスタジオにはいろんなフォトグラファーが来ます。もちろん有名フォトグラファーもいます。広く、写真とこの業界を学ぶには良いと思います。現在レンタルスタジオのほとんどのところが就業時間や給与等についても、会社としてしっかりしていて、生活も普通にできると思います。

フォトグラファーになるもう一つの方法があります。
独学で写真を続け、写真を撮りまくることです。そして、いろんな写真のコンテストに応募し、賞をとることです。権威があるコンテストの賞をいくつか取れば、仕事は入ってきます。
僕の場合、日大の写真学科には行っていましたが、実際の写真は独学で勉強してコンテストで賞をとり、自分で仕事をしながら写真を覚えてきました。人に教えてもらったことは一度もありません。

すみません、メールではあまり上手く伝えることができません。

Posted by nsp | | Comments (0) | TrackBacks (0) | 1999年04月23日

アメリカで写真を勉強している方からメールをいただきました。

今日はおもしろい日です。同じ日に2人のアメリカで写真を勉強されてる方々からメールをいただきました。その方たちに返信したメールの一部を公開させていただきます。


「自分なりの(写真の)スタイルをもてるように試行錯誤している最中です」

そうですね、自分なりのスタイルの写真を心がけて写真を撮ることが、フォトグラファーにはとても大切だと思います。
日本とアメリカはコマーシャル・ベースで仕事をする場合、クライアントの要望に合わせて、撮りわけるようなスタイルになりがちですが、やはり、若いうちは下手でもいいのです、あなただけの世界を作ってください。できれば、人も、ファッションも、物も、風景の写真でも、そのスタイルが同じであってほしいですね。

卒業されてから、日本に戻られるのか、アメリカで仕事をされるのかは存知あげていませんが、とにかく、アメリカ滞在中に写真を一杯撮ってきて下さい。日本には日本なりのすばらしいところがありますが、アメリカで写真を勉強されてるとのこと、いろんな事を吸収して、あなただけの写真を撮って下さい。楽しみにしています。

Posted by nsp | | Comments (0) | TrackBacks (0) | 1999年03月25日

スキャナとプリンタ!


質問
「PeeWeeのフォト拝見しました。広告写真とはちがってとてもかわいくたのしいものでした。スキャナとプリンタでなさったとのこと驚きました。よかったら機種構成を教えて下さい。」


スキャナはミノルタの35mmフィルム専用のQuickScan35です。
先日MacFanでミノルタのブロニーまでとれるものもテストしましたが、僕の旧タイプのより、少し良いくらいでどちらにしても、この手のフィルム・スキャナでは本当は仕事をするのは、ちょっと辛いですね。シャドウ部のノイズが気になります。低価格で良いスキャナが発売されることを期待します。

プリンタはエプソンのPM750Cです。
最近のプリンタはデータさえしかっりしたものであれば、十分、雑誌の仕事などには使えると思います。今回の写真はスキャン・データがあまり良くないのと、わざと色を濁らせたりしているので、参考にはならないと思いますが。
PM770であれば、なお綺麗ですね。そう言えば、A3 伸びまで、出力できるプリンタがエプソンから発売されましたね。7万くらいっだったかなあ。

あと、PeeWeeのUTAMAROの写真はアルプスのプリンタです。プリントはとても綺麗なんですが、独特の発色をしているので、印刷原稿には手強いかもしれません。校正、一発ではちょっと難しいかな。でも、今回の様に上手くいけば本当にキレイです。

そんな具合で、好き勝手にしてもOKな雑誌の仕事の場合は、粒状性などは気にせず、好き勝手な色調やコントラストにできるので、今後も編集者を騙しながら、遊んでやろうと思ってます。

Posted by nsp | | Comments (0) | TrackBacks (0) | 1999年01月21日

プロのカメラ?


質問
「写真に興味がありゆくゆくはそちらの仕事をやって行きたいと考えています。
しかし、写真に関しては素人でカメラもすごく前に買った物しかなくここらで、
カメラを買おうと思っているのですが、どの機種を買えばいいのか教えて頂ければと
思います。 (予算は10万前後)」


10万前後の予算でカメラ・ボディとレンズということになりますと、やはり、入門用のものに、なってしまいますね。プロとしてやろうとすると、そのあたりのものを初めに買っても、すぐに、物足りなくなってしまうと思います。耐久性、連写、オートフォーカスを使った時のピント合わせのスピード、精度等、やはり、高級一眼レフと入門機とは、かなりの差があります。
別に、入門機であっても、良い写真が撮れない訳ではありませんが、もし、プロとして何がなんでもやろうとお思いでしたら、買い換えしなくても良い物をお勧めします。

でも、その前に本当にプロを目指すかどうかを良く考えて下さい。

Posted by nsp | | Comments (0) | TrackBacks (0) | 1999年01月21日

ファッション写真?


質問
「一般的にファッション写真とはどういう写真でしょうか?モデルを魅力的に撮るだけではだめですか??」

ファッション写真というのは、ファッション=洋服、装飾品などをモデルを使って撮影された写真を指すようです。
「ファッションっぽく、写真を撮って!」なんて、撮影依頼を受ける場合もありますが、それはいわゆる流行のファッション写真のようなスタイルでカッコ良く撮ってほしい、ということらしく、僕自身も最近はファッション写真?もかなりいろいろなスタイルのものが出てきたので、どう定義していいか解らなくなってきました。
外国では、FASHION PHOTO(ファッション・フォト=流行の写真=VOGUEやELLE等のファッション誌の写真を指す)、GLAMOUR PHOTO(グラマー・フォト=魅力的な写真=おもにPLAYBOYやPENTHOUSE等の男性向けの写真を指す)というように、区別をしています。

まあ、写真を分類するのは、評論家の先生にまかせて、とにかく人を感動させる(感動にもいろんな感動があると思いますが…)写真を撮るということが大切だと思います。
すみません、あまりちゃんとした回答になっていなくて。

Posted by nsp | | Comments (0) | TrackBacks (0) | 1999年01月17日

写真のコンセプト


「写真の技術のことでなく、撮る場面や構成についての素朴な質問なんですが、ファッション関係のものや特定の製品などのポスターの場合、どんな場所のどんな風景の中で「○○をイメージして」撮る、といったコンセプトとか、構図は、広告代理店などで予め具体的に決められているものなのですか。それとも杉山さんが「こんな感じで撮ろう」と考えるのですか。例えばBABY-Gのポスターの発想など、何もない所からイメージを作っていくことが、創造的でない私にはとても不思議なのです。」


広告の写真の場合、その広告のコンセプトなるものがありますので、基本的には、広告代理店や制作プロダクションのアートディレクターがビジュアルのアイデアを出してきます。というのは、クライアントに事前にこんな広告になりますよ。(プレゼンテーション)と、いうことを確認してからじゃないと撮影を進める訳にはいかないからです。
厳密にプレゼンテーションをする場合はダミーの写真や文字が入っているコンテ(下絵?)を提出したりもします。最近はコンピュータで作った、出来上がりそのもののようなコンテを作ってプレゼンテーションしていることも多いようです。

アートディレクターが何案かを、クライアントに出して、その中から、一つを選びます。クライアントが選びきれない場合、その全部を撮影して、すべてを作った後、一つを選ぶ場合もあります。こんな時はスタッフ一同、大変です。世の中に出ない名作?の写真もたくさんあります。

例をあげて説明しましょう。

BABY-Gのポスターの場合はアートディレクターが出してきたアイデアは、このBABY-Gは消費カロリーが計算できる時計なので、女性のヌードでアクティブ、スポーツをイメージする写真を撮りたいということでした。アートディレクターと僕との打ち合わせで、走っているところ、ジャンプしているところを撮影しようということになり、撮影当日にいくつかのスチュエーションで撮影するわけです。
今回の場合、構図やモデルの表情などは、カメラマンである僕がまかされて撮影しています。走ったり、ジャンプしたり、そのすべての動作、ポーズ、細かい注文をモデルにします。今回は約300カットの写真の中から5点ほどを選び、その後、商品写真、文字などを組み合わせ、クライアントに見せ、この広告にふさわしい1カットを最終的に選びました。

広告写真の場合は、ディレクターなどとの共同作業になる場合がほとんどで、カメラマンの独断で進めることはできないことが多いのです。

例外として、PENTAX-ESPIOのカタログの写真は、カメラの機能を表現できていれば、カメラマンにまかせる、ということだったのですべて、僕ひとりで決めて撮影しています。

雑誌などの編集(エディトリアル)の写真などは、カメラマンが中心になり、編集者、スタイリストなどと打ち合わせをし、スチュエーションを決め、ポーズや表現方法などはカメラマンが決めます。

タレントの梶原真弓さんの写真集は、すべて、カメラマンである僕がすべてを決め撮影し、どの写真を使うかは編集者との打ち合わせで決めます。もちろん、タレントさんサイドの最終チェックもします。

まったくのカメラマン個人の作品集(僕の場合、CUPID NOTEやBOY+1など)以外は、いろんなスタッフとの共同作業で進めていきますので、ただ単に綺麗な写真ということでなく、いろんな約束ごとなどもふまえて、クライアントも喜び、見た人も感動?させる、全ての人がハッピーになれる写真を撮ることがとても大切になります。

ふう、文章で伝えるのは、とても難しいです。うまく伝わるかなあ?

Posted by nsp | | Comments (0) | TrackBacks (0) | 1998年12月14日

結婚式での写真の取り方

Mさんから「結婚式の時にうまく撮るコツを教えて下さい。」というメールをいただきました。

結婚式(披露宴会場での写真)の時にうまく撮るコツと言っても一概に言うことはとても難しいのですが、良い写真というのは、構図やアングルやその瞬間の表情など、技術的なこと、の二つの要因が上手く揃ったときに撮れると思います。

まず、構図やアングルはいかに良いポジションに自分がいるかによって違ってきますので、もちろん新郎新婦が一番良く見えるところにいることが重要です。タレントさんの記者会見などでも、良いポジションをとるのに奪い合いになっていることが多いようです。とはいっても結婚式なので、プロのカメラマンの方や他のお客様もいらっしゃるでしょうから、そのあたりはほどほどにしましょう。

表情については新郎新婦はもちろん、プロのモデルさんやタレントさんではないのですから、目線があちらこちらに動いていたり、どうしてもこわばった表情になったりします。目線が欲しいときにはやはり、声をかけて自分のカメラの方を見てもらうようにしましょう。また、「〜さん、ステキ」とか「〜ちゃん、キレイ」とかの声もかけてあげると表情がよくなります。披露宴での撮影でも新郎新婦と少しでもコミュニケーションがとれるかどうかで写真がちがってきます。
これは余談ですが、新郎新婦のどちらかは仲の良いともだちでしょうから、結婚式の前に決めのツーショットの練習もしておいてもらったりするのも良いでしょうね。これで二人がますます仲良くなれば言うことなしですよね。

次に技術的なことですが、結婚式というのはその会場と場面によって照明の状態がちがいますが、一応、シーンに合わせて照明をしているはずです。そこで、その雰囲気を壊さずに、写真を撮ることが重要になってきます。
ただ、そのままストロボを使って写真を撮ると、その場の雰囲気がなくなってしまう場合が多いです。(背景が暗くなってしまう、など)

まず、フィルムは400のフィルムを使いましょう。100のフィルムの方が写真の粒状性や発色は良いのですが、特に室内の照明してあるところではその光も写し込むにはやはり400を使った方が良いでしょう。

そして、一眼レフでもオートマチックカメラでも最近はデーライトシンクロ、とか、スローシンクロという機能(ストロボを使う機能)がついていると思いますが、スローシンクロという機能を使います。
これは、ストロボで主になる被写体に光をあて、それにその場所の光も写しこんで写真が撮れる機能です。ただし、この場合、シャッタースピードがかなり遅くなりますので、手ブレをおこさないようにしっかりとカメラを構えてください。そして、シャッターはやさしく押してくださいね。

もうひとつの方法。
これは、まったくストロボを使わず、その場の照明だけを使って撮る方法がありますが、ストロボをOFFにするモードで撮ります。ストロボを使って写真を撮るとどうしても、その場の雰囲気が壊れてしまいます。特に、ケーキ・カットやキャンドル・サービスの時は照明が特別になります。その雰囲気を壊さず写真を撮るにはストロボを使わずに撮ってみるのも一つの方法です。しかし、この場合手ブレが一段とおこりやすくなりますので要注意。また、照明器具により、仕上がりの写真の色が違ってきますのでそのことも頭に入れておいて下さい。

技術的にはこの2つの方法があると思いますが、どちらにしても手ブレがおきるとだいなしになってしまいます。結婚式の前に一度、どこか同じようなスチュエーションでテスト(?)してみることをお勧めします。

記録するということでは、普通にストロボを使って撮った方がはるかに安全だからです。

Posted by nsp | | Comments (0) | TrackBacks (0) | 1998年07月14日

本格的な撮影について学ぶには?PART2

ここではプロになるための方法ではなく、良い?写真を撮るための日常のお勉強?(独学)の勧め。

写真は感性とそれを表現するための技術が必要です。

まず、感性の磨き方ですが、いろんな事に興味を持つことが大事ですが、良く言われることでは映画や絵画など、写真以外のアートなども興味を持って見に行きましょう。また、小説などの文学も写真のストーリー性を考えると必要です。ファッションだけでなく現代の動向もわかっていないとタイムリーな写真を撮ることはできないのでそういったことも心がけた方がいいですね。一芸に秀でた人はどんなことでも平均以上にできるものです。

こう書いてしまうととても大変なことに思われますが、とにかく良いと思う写真集などを立ち見でもいいですから いっぱい見ることです。知らず知らずのうちに感覚が良くなってきて、そのうちに自分が撮る写真にも反映してきます。

技術的なことは大変難しいこともかなりありますが、最近では実践的な本や雑誌が出ていますのでそれらを読んで勉強するのも良いでしょう。僕のお勧めは玄光社のコマーシャル・フォトの別冊のシリーズ。かなり実践的な事が書かれています。実は杉山はこの本で写真を勉強しました。僕が勉強していた頃とは比べ物にならないほど現在ではシリーズも豊富です。

いろんな事を書いてきましたが、やはりなんと言っても写真をたくさん撮ることが大切です。それもただ撮るだけでなく「こういった写真」という目的意識をはっきり決めて撮ることです。最初は誰かのマネでもいいんです。撮っていくうちにだんだん素晴らしい写真が撮れるようになると思います。

Posted by nsp | | Comments (0) | TrackBacks (0) | 1998年04月13日

本格的な撮影について学ぶには?

Yさんからこんな質問をいただきました。


「私は写真について素人なのですが、本格的な撮影について学ぶには何から始めればよいのでしょうか?」



プロになるためを前提に話をしますが、いくつかのパターンがあると思います。

1)もともとなんらかの才能があり、すでにある種の自分の写真というものを持っている人の場合、写真やアートのコンペティション(コンクール)に応募する。それらでいくつか賞を取れば(入賞クラス以上)必然的に業界の人間の目にとまり、そのままデビューという形もあります。独学で勉強してとにかく良い写真をたくさん撮る。

2)写真学校に行って写真の基本を習う。学校に行けば全てが解るようになる訳ではないですが、基本的な事は教えてもらえます。しかし、これはあくまでも学校なので実践的なことを教えてくれる学校はあまりないかもしれません。僕が思うには最近は、デジタルの発達により、写真とアートの境界線がなくなってきたので、これから始める人はデジタルの知識も必要なってくると思います。

3)スタジオに入ってスタジオマンとして働きながら写真を勉強する。これは、より撮影の実践が勉強できます。スタジオというのはプロのカメラマンはほとんどレンタル・スタジオを利用して撮影をしていますので、そこで働きながら写真を覚えていくということです。有名カメラマンがよく利用するスタジオとかファッション系、物撮り系のスタジオとか、そのレンタル・スタジオによって違いがありますのでそのスタジオの傾向を良く調べる必要があると思います。また、カメラマンの仕事はスタジオ撮影だけでなく、ロケ撮影もありますので、ロケ撮影の手伝い(ロケ・アシスタントといいます)に行くシステムがあるスタジオだとなお良いと思います。

4)プロカメラマンのアシスタントになる。だいたいは写真学校を出てからとか、スタジオマンを経てからプロカメラマンのアシスタントになることが多いですが、まったく経験のない人でも使ってくれるカメラマンもいるようです。これは撮影の実践からカメラマンの仕事の流れまでをすべて勉強できます。ただ、カメラマンによって仕事の内容がかなり違いますので、自分のこれからやりたい写真に近いカメラマンを見つける事をお勧めします。しかし、人気カメラマンはアシスタント希望者が多いですから、やはり経験者の方が有利でしょう。

写真の場合プロになるには、このパターンというものは実はありません。良い写真(この良い写真の定義が難しいのですが、その時代に求められている写真ということにでもなるのかな?)を撮ることができればいつからでもプロになれます。しかし、それには才能もありますが、やはりいつも目的意識を持ち、いろんなこと勉強し、絶対にプロになるという努力と根性?が必要だと思います。才能というものは同じ人間である以上それ程の差はないと思います。やはりそれを成し遂げる為にどれだけ頑張れるかで大きく違ってくるのです。天才と言われる人も影では並々ならぬ努力をしているものです。

最近、若くして華々しくデビューしている人たちも多くなってきましたが、みんな写真キチガイですね。彼らも四六時中写真のことを考えて生きています。

ちなみに僕の場合は、学校(日大、芸術学部写真学科)在学中に賞をいくつかとって、20才くらいからプロとして仕事をしてきましたので、ほとんど独学です。

写真関係の雑誌では玄光社とういところから出ている月刊誌でコマーシャル・フォトという雑誌がありますが、そこに写真やその関係の情報(求人等も)が出ています。

Posted by nsp | | Comments (0) | TrackBacks (0) | 1998年04月12日

使い捨てカメラについて

使い捨てカメラについては、以前「あるある大事典」というテレビ番組でもいろんな事をお伝えした事がありますが、技術的にはなんとかモードと言うものは何もついてはいませんので、いろんなテクニックを使うことはほとんどできません。カメラがいろんな条件を判断して撮影してくれる訳ではなく、どんな場合も同じ条件で撮影してしまうので、すごく明るい場所とか、暗い場所とか、通常の条件(基本的には晴れくもりの屋外での撮影が一番良い条件)以外のところでの撮影は得意ではありません。
撮るものがおもしろいかどうかによって善し悪しが決まる、とってもストレートなカメラといえます。

<使用上の注意点>

・ピントが合う範囲がどんな条件でも同じなので、カメラに書いてある何センチ以上離れて下さいという注意書きに従って下さい。その範囲でしかピントが合いません。クローズアップも撮れる製品もあるようですが、ほとんどの製品が被写体(撮る物)から1メートルは離れることをお勧めします。

・暗いところでは、キレイな写真は撮れません。明るい屋外以外では、フラッシュを使うことをお勧めします。フラッシュも注意書きに書いてある範囲でないと光が届かなかったり、明る過ぎたりしますのでその範囲内で撮影するようにしましょう。

・最大の弱点は夜景は写りません。良く、夜景のきれいなところで使い捨てカメラで撮影している人がいますが、フラッシュを使っても、その光が届く範囲のものは写りますが、その背景の夜景は真っ暗ということになります。まして、フラッシュを使って夜景だけを撮ろうとしている人を見かけますが、フラッシュ使用の有無にかかわらず、真っ暗な何も写ってない写真になりますので、夜景は諦めて下さい。

QuickTime Movie

Posted by nsp | | Comments (0) | TrackBacks (0) | 1998年04月11日

ファッション撮影の現場から

ファッション写真で重要なのは美しいモデルとともに、すばらしいスタッフにも恵まれないと良い写真を撮ることはできません。決められた洋服をいかにアクセサリーなどとの組み合わせとともに着こなしを美しく見せるかがスタイリストの重要なポイントです。またヘアメイクはその洋服に合わせヘア・スタイル、メイクアップをします。

プロのモデルさんなので、だいたいの写真のイメージを説明すれば理解して自分でポーズをとりますが、中には新人のモデルや容姿はすばらしく良いのにポーズができなかったりするモデルもいるので、そのような場合はカメラマンがいちいちポーズを指導しなければなりません。
モデルもファッションや写真を良く勉強していないと、洋服にあったポーズをとることができません。ストリート系カジュアルには、それなりポーズがあり、スーツには、スーツのポーズがあるからです。それに、流行のポーズというのもあります。
僕の統計によると、活発な明るい性格で頭の良いモデルがすばらしいですね。
美しいだけでなく内面も磨かなければいけないと思います。

カメラマンはそれらすべてを熟知していて、最終的におかしいところがあれば、スタッフに指示をできるように最新の流行も知っていなければならないということになります。僕なども、コギャル系ファッション誌からアダルトなファション誌まで、国内外のものを定期的に目を通すようにしています。もちろん、機会があればコレクションやショップに行ったりして実際に見たりもしています。

写真の技術的なことはライティングや構図、レンズの選択などかなり細かいことが重要になりますが、なんといっても、その洋服のイメージにあった写真を撮るということが最重要でしょう。

画像はコチラ

Posted by nsp | | Comments (0) | TrackBacks (0) | 1998年04月03日

モデル、オーディション

写真を撮影する上でもっとも僕が気を使うのは、モデルの選択です。というのは、モデルによって、その撮ろうとする写真のイメージが大きく左右するからです。ただそれは、僕の好みというよりは、その広告なら広告にふさわしいイメージのモデルということになります。
タレントさんやキャンペン・ガールなどを起用する以外は、撮影の前には必ずモデルのオーディションを組みます。オーディションにはカメラマン、クライアント、アートディレクター、スタイリスト、場合によっては、ヘアメイクも立ち会います。
モデルを選ぶのには、まず、写真審査で人数を絞り、そしてオーディションに呼ぶんですが、1人を選ぶのに50人くらいが来るのはあたりまえで、100人を越すこともよくあることです。それでも、イメージに合うモデルがいない場合は日にちをかえて、再度、オーディションをすることもあります。

さて、オーディション会場では、モデル本人と、そのモデルが今までにしてきた仕事などの写真がファイルされたもの(僕たちはブックと言います)を見ます。仕事の内容によっては水着になってもらったりもしますが、ルックス、プロポーション、そして性格(性格もすごく重要で、明るくて、ハキハキしていないと撮影が上手くいかないことが多いのです。)を見るわけです。
そして、写真うつりを見るために、ポラロイドを撮ったりビデオに残したりもします。

このようにモデル選びにはスタッフ一同かなり、神経を使っています。写真を撮る上で、モデル選びがとても重要なのがおわかりいただけたでしょうか。

画像はコチラ

Posted by nsp | | Comments (0) | TrackBacks (0) | 1998年03月20日

カメラマンの仕事

今日は、撮影日記ではないけれど撮影までのカメラマンの仕事の手順をお伝えします。

まず、広告代理店や制作プロダクション、時にはクライアントから直接の場合もありますが、仕事の依頼があります。
大体の撮影内容、スケジュール、ギャラ等をマネージャーが聞いて引き受けるかどうかを決めます。(もちろん、マネージャーは僕が好きな仕事とそうでないものを良く知っているので、そのあたりはまかせています。)
つぎに、打ち合わせ。モデルのオーディションをその時にする場合もあります。あまり、何度も打ち合わせをするのはスケジュール的にも難しいのでなるべく手際よくしたいものです。
撮影がスタジオかロケかによって違ってきますが、撮影場所のロケハン(撮影場所の下見)をします。これはだいたいロケーション・コーディネイターが出してきた資料の中から撮影に合いそうなところを選び、ロケハンするんですが良いところが見つからないとひどい時は何日もかかる場合もあります。
そして、撮影の準備。フィルムやカメラ機材、照明器具等の手配等けっこうすることが多いんです。まあ、だいたいは僕が指示を出した事をマネージャーとアシスタントがする事が多いですが。

なにをどう撮るかをはっきり決め、撮影前の準備が、しっかりできているとほとんどはもう、撮影が半分終わったようなものです。すでに僕の頭の中にはすべてが組立られていて、撮影当日はそれをかたちにするだけです。・・・とは、言ってもロケの場合天気が気になります、やっぱり。

そして撮影本番の日を迎えます。

これが撮影までの仕事流れです。仕事の内容によって時間がかかることもあるし、ほとんど電話だけで本番に入る事ができるものもありますが、やはり大きな仕事ほど時間はかかります。

Posted by nsp | | Comments (0) | TrackBacks (0) | 1998年03月06日

写真を撮るときの気持ち


題 「僕の好きな写真」

僕の好きな女性の写真は、後ろ姿の写真です。どうして顔の見えない写真が好きなのかというと、顔というのは指紋のように個人個人だれでもちがうものを持っているからです。医学的にいえばその人しか持ってない遺伝子の組合わせみたいなものだからです。その人しか持っていない個性(顔)だから、美しいのはあたりまえなんじゃないかなと思うからです。でも、もし顔のない写真、またはほとんどの顔の見えないような写真でその人の美しさを表現しようと思ったら、きっと難しいのだと思います。だから杉山さんの写真は大好きです。
そんな、女性の後ろ姿をあたかもその人でしか持っていない魅力的な身体を、セクシーに美しく表現しているからです。身体って、通常スタイルがいいから美しいと感じるのが、ごく一般的な見る側の気持ちじゃないかなって思います。
でも、本当は身体も顔のようにその人の個性を表現できるほどの美しさを持っているんじゃないかなって思います。たとえば、顔というのは、笑った顔、悲しい顔、怒った顔、楽しんでる顔などなど表現しやすい要素にあふれているものですよね。でも、身体で、それを表現しようと思ったらとっても困難なことですよね。きっと、それを美として表現し引きだすことをしてくれているのが、杉山さんのような人なんだと思います。ぞくに言うプロということなんだと思います。
真の美を表現するのはとても難しいことですよね。それが、絵であっても、言葉であっても、写真であっても、みんな同じ世界にあるんじゃないかなって思います。かなり、偉そうなこと言っていると思いますが。許して下さい。これが序論で僕が述べていることなので。変な人かもしれませんが、意見をキチンを言って、色々な意見を聞きたい、ただそれだけのことなので。。。
こういったことを考え、人に聞いてもらい、その結果自分を磨くひとつのこととなれば素晴らしいんじゃないかって・・・・・(笑)
話は杉山さんの写真に戻りますが、もうひとつ杉山さんの写真について意見言わせて下さい。杉山さんの写真にしばしば鏡に映った二重の女性写真がでてきますが、これはどんな影響を受け撮られているのですか?また、どういった杉山さんの気持ち(考え)を表現しているのでしょうか?
僕も鏡に映った写真が好きです。ふと、この間どうして自分はこんな写真が好きなのかって考えたとき思ったことを書きます。鏡って、よく昔からその人の魂を映しだすとか、魂を奪うとか言われてますよね。もちろん、そんなことはないのですが、昔の人はそんな事を考えたりしましたよね。それって、やっぱり鏡の魅力なのでしょうか?杉山さんの鏡に映しだされた女性の写真をみていると、なんだか、その女性が本当の私のなかの美しさというものを、鏡をとうして映った自分で訴えているようなものを感じます。ちょっと、考えすぎですかね。(笑)
ただたんに、かっこいい写真というものを自分の中で美的化してるだけなのでしょうか?
でも、本当に杉山さんの写真のなかにストーリーを感じています。かなり、杉山さんを褒め過ぎ?(笑)調子にのってしまったりして(爆笑)でも、それがパワーの源になって一層すばらしい写真をとってくれたら嬉しいです。



以前の僕の作品の中にモデルの顔を出さない写真のシリーズ「SPIRITUAL MOMENT」がありましたが、人の顔は人相学でもわかるようにその人となりや性格を読む事ができます。僕がモデルの顔を出さない写真を撮る時は、逆にそのモデルの顔を隠すことによりその人の人となりや個性を表現するのではなく、僕の中にある何かを表現したい時です。
やはり写真を構成する上でモデルの顔がかなりの比重をしめることが多いからです。
僕の作品に鏡に映った写真が良く見られるのは、これは多分僕の好みの問題だと思いますが、女性が鏡に映った自分を見て自分だけの世界に入り込んでる姿が好きなんでしょうね。それと女性がもつナルシズムみたいなものにも興味があります。
僕自身は鏡を使うことに、あまり意識してはいないのですが、そのあたりで鏡を使う事が多いのかもしれません。もう一つには後ろ姿も顔も両方見せたい時に鏡を使います。洋服の前後ろを見せなければいけないとか、女の子のヒップもバストも見せたいとか・・(笑)
写真を撮る上で一番重要なのは、何をどう撮るかということをしっかり決めて撮ることです。出会いがしらではなかなか良い写真を撮ることはできません。
加納典明さんのようにHに撮るでもいいのです。(加納さん、ごめんなさい!)さすがにあそこまで追求していくとそれが一つの素晴らしい作品群になっていくのです。
まずは、こう撮りたい!ってことを明確にすることです。

Posted by nsp | | Comments (0) | TrackBacks (0) | 1998年02月28日

写真はどうしたら上手く撮れるか?

Nさん、書き込みありがとう。


「写真って、どうしたら上手く撮れるのか……?」


一言で言うのは難しいけれどまず、やっぱりいっぱい撮る事と、いつもこんな風に撮りたいという事をちゃんと考えて撮る事。
まずは好きな写真を真似するのもいいです。でも技術的な事はやはりなかなか難しい事もありますから、なるべく凝った写真よりもスナップ風の写真でカッコイイと思う写真を真似した方がいいかも。
現在は技術的にどうこうというよりも、面白い瞬間を捉えた写真の方が良い時代になってきています。今はやりのHIROMIXの写真なんかも技術的なものなどは何もありません。捉えている対象と、フレーム(風景の切り取り方)が抜群に良いのです。
それと写真の勉強ですが、とにかく良いと思う写真集などを立ち見でもいいですから いっぱい見ることです。知らず知らずのうちに感覚が良くなってきて、そのうちに自分が撮る写真にも反映してきます。
まだまだいっぱい伝えたい事はありますが今日はこのくらいで。

Posted by nsp | | Comments (0) | TrackBacks (0) | 1997年11月27日