self
 
 
girl   girl
写真好き=男の子、なあんていう時代はもう終わった。
今は写真好きの女の子のほうが、カメラ小僧よりも多いのだ。みんなキレイに写真も撮りたいし、もちろんキレイに撮られたい! そんなあなたに贈る、ファッションカメラマン杉山宣嗣氏のナイスアドバイス・コーナーです。
 

hed
なんちゃって、デジタル?
文/杉山宣嗣
 

AUTUMN COLORS

 今回は「秋の色」のファッション特集ということで撮影することになったので、秋の色を見つけに行ったよ。と言っても、実はこの撮影、僕のスケジュールの都合で8月に撮影することになってしまった。暑さ真っ盛りの中で秋景色なんて、東京近郊で上手く見つかる訳がない。そしてこの頃は連日好天が続いて、青空がとてもきれいなどう見ても真夏の景色!
 困った杉山は秋景色にするために、デジタルの力を借りることにしたのだ。実は時々デジタル処理をして、写真をいじっている。まあ、僕の場合、本格的な画像処理をした写真や背景と人物を合成するなどの写真は本意ではないので、みなさんでも簡単にできる程度のエフェクトを使っているだけだけれど。それで「なんちゃって、デジタル」と呼んでる。所さんのハイパー・デジタル?と一緒にしたら失礼です(笑)。
 「所さん、元気? 最近会ってませんねえ」
 デジタルの力を借りるとはいえ、なるべく一発写真に近い形で決めたいので、ここでもロケーションがものを言うんだな。特にドラマチックな風景が欲しかったから。そして「いいところがあるよ」というスタッフの提案で、千葉の犬吠埼近くでロケをすることになった。
 
●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●
hed
灼熱の砂漠と吸い込まれそうな断崖絶壁!
   ロケ地につくと、そこは灼熱の砂漠! この夏一番の暑さと砂漠のような地形で、体感温度は40度を超えていて、あまりの暑さに頭がクラクラしてきた。秋物のファションの撮影をするには、なんて無謀な場所を選んでしまったのかと、またしても後悔‥‥。
 この暑さの中で秋物の洋服を着るモデルがかわいそうだし、発電機や大型ストロボ、カメラ機材をかなりの距離を運ばなくちゃいけない。しかも最悪なことに、いつもロケハンが大切と言っているのにぃ、実は今回、僕は忙しくてロケハンに行かなかったんだよね(笑)。
 でもロケーションは最高!
 「灼熱の砂漠をぬけるとそこは断崖絶壁だった。」


 
●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●
hed
崖っぷちに立たされたモデルとカメラマン?
   いつもは海からの吹き上げる風がかなり強い崖っぷちらしいが、その時は風が止んでいた。ロケをする場合、条件が変わりそうな場所では良い時にさっさと撮影してしまうことが大切なので、まずは崖っぷちの撮影から開始。僕はおいしいものは最初に食べる主義なんだ。
 崖の雄大さを強調するために、ちょっとワイド系のレンズを使う。それにこのレンズを使うことによって、崖の端ギリギリにモデルが立って見えるようになる。照明はストロボを太陽光よりも強く当て、背景が実際よりは暗くなるようにセットした。こうすることで、撮影は午前中なのに、夕方日が沈む頃のような感じが出た。
 モデルのサチは、この断崖絶壁をものともせずにポーズをとってくれた。

●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●
 次に、最初のカットを撮ったところから10メートルくらい離れた、崖の向こうが海抜けになっているところで撮影する。とにかく今回は機材が多いし猛暑の中なので、移動はなるべくしたくない。これは優しいスタッフ思いの杉山‥‥というより、めんどくさがり屋の‥‥、いや、このロケーションが最高だったから(笑)。
 モデルは、カナダに留学中の夏休みで一時帰国しているマリアと、サチの二人。この二人は本当に感が良くて、ほとんどポーズの指示をしなくてもOK。モデルが複数の場合、同じ雰囲気のポーズにしないと写 真が台無しになってしまうけれど、このあたりも良く理解してポーズを変えたりできないとモデル失格だね。

 下の写真で杉山が手にしているのは露出計と言って、光の明るさを計る道具。プロの場合、カメラまかせの露出にすることはほとんどなくって、こういった機材を使って露出を決めてるんだ。僕の場合オートで撮影しちゃうこともあるけれど、オートで大丈夫な写 真とそうじゃない写真があるから、使い分けをしている。露出計を上に向けて計っているのは、真上に来ている太陽の明るさを計っているからだ。

 

 pege1 pege2 pege3